「計算・関数」Microsoft Office Excel 2007
エラー値の種類
Excel(エクセル)では、計算結果が正しく求められない場合や表示できない場合、セルに#VALUE!や#####などのエラー値が表示されます。エラーの原因によって8種類に分類され、エラー値の内容から原因究明して修正します。
エラー値の種類
エラー値 | 原 因 |
---|---|
##### | ・セル幅よりも長い数値が入力されている。 ・日付または時刻の計算結果が負の値になる。 |
#VALUE! | ・数値または TRUE や FALSE などの論理値が必要な部分に文字列が入力されている。 ・配列数式を入力または編集し【Enter】が押された。 ・セル参照、数式、または関数が配列定数として入力されている。 ・セル参照、数式、または関数が配列定数として入力されている。 ・1 つの値だけを使う演算子または関数に、セル範囲が指定されている。 ・行列を使うワークシート関数の中で、無効な行列が使われている。 ・エラー値 #VALUE! を返す関数を使って、マクロが実行されている。 |
#NUM! | ・引数として数値を指定する関数に、不適切な値が使われている。 ・IRR または RATE などの反復計算を行うワークシート関数で解が見つからない。 ・Excel で処理できる範囲外の大きな値または小さな値が計算結果となる数式が入力されている。 |
#REF! | ・他の数式が参照するセルが削除されている、またはこのセルに他のセルのデータが貼り付けられている。 ・実行されていないプログラムへの Object Linking and Embedding (OLE) リンクが使用されている。 ・"system" などの無効な Dynamic Data Exchange (DDE) トピックに対してリンクが設定されている。 ・エラー値 #REF! を返すマクロ関数を使って、マクロが実行されている |
#DIV/0! | ・数式に 0 での除算 (=5/0 など) が入力されている。 ・除数として、何も入力されていないセル、または 0 が入力されているセルへのセル参照が使われている。 ・特定の条件下でエラー値 #DIV/0! を返すマクロ関数または数式を使って、マクロが実行されている。 |
#NULL! | ・正しくない参照演算子が使われている。 ・セル範囲に共通部分がない。 |
#NAME? | ・EUROCONVERT 関数が使用されているが、ユーロ通貨対応ツール アドインが読み込まれていない。 ・存在しない名前が使われている。 ・関数名の指定が正しくない。 ・数式中の文字列が二重引用符 (") で囲まれていない。 ・セル範囲の参照にコロン (:) が抜けている。 ・他のシートへの参照が単一引用符 (') で囲まれていない。 ・ユーザー定義関数 (UDF) の呼び出しによってブックを開いている。 |
#N/A | ・データがなく、#N/A または NA() がそのセルに入力されている。 ・HLOOKUP、LOOKUP、MATCH、または VLOOKUP ワークシート関数の引数 "検査値" に不適切な値が指定されている。 ・VLOOKUP、HLOOKUP または MATCH 関数を使用して、並べ替えていない表の値が検索されている。 ・組み込み、またはユーザー定義のワークシート関数の引数が不足している。 ・ユーザー定義の無効なワークシート関数が使われている。 ・#N/A を返す関数を入力するマクロが実行されている |